
樋渡りん さんについて
樋渡りんさんは、岩手県にお住まいの漫画家、イラストレータです。好きな漫画作品は「この美術部には問題がある」「ふらいんぐうぃっち」「MFゴースト」など。「読み手として好きな作品と、自分が描いているものは、けっこう違ってます」とのこと。趣味はカメラ。こちらは遠野の山で撮影した神秘的な風景。

(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)
これまで5冊を依頼
今回、きょうゆうでどんな印刷をしたのでしょうか。
きょうゆう印刷には、コミックマーケットに出すマンガ同人誌の印刷をお願いしています。これまで5冊、依頼しました。内容はつぎのとおりです。

項目 | 内容 | 備考 |
これまで印刷した物 | 2016年~2018年 ・(コミックマーケット90)「サマータイム」 ・(コミックマーケット91)「冬萌」 ・(コミックマーケット92)「cherie」 ・(コミックマーケット93)「ハレの日に」 ・(コミックマーケット94)「Ratchet」 ・(コミックマーケット95)「冠さんの時計工房」 |
※再版の印刷も2回依頼 ・「サマータイム。再版」 ・「Ratchet 再版」 |
印刷仕様 (「冠さんの時計工房」) |
表紙:アートポスト200kg マットPP 本文:モンテシオン69kg 24ページ 無線綴じ |
表紙に金箔装あり |
印刷部数 (「冠さんの時計工房」) |
1700部 |
最新作の『冠さんの時計工房』は、「女の子の時計職人、冠綾子(かんむりあやこ)さんと、カッコ可愛い腕時計たちのお話」です。
ある日、「時計修理のマンガ、いいかも」と思いつきました。そのあと女性職人にしました。だから「女の子が先」じゃなくて、「時計が先」です。
時計は、むかしから好きでした。あの、小さい中に歯車がぎっしり詰まった独特の機構が好きなんです。時計の分解セミナーに通ったこともあります。「永久カレンダー」や「トゥールビヨン(重力の影響を無くす機構)」など不思議な名前にも魅了されています。

きょうゆう出版に決めた理由
きょうゆう出版に印刷を依頼することにした経緯を教えてください。
最初は別の印刷会社を使っていましたが、途中からきょうゆう出版に切り替えました。同人誌を作り始めたのは7,8年前からです。最初の印刷会社は「とにかく大手」という基準で選びました。私は岩手に住んでいてコミケには上京して出展するというパターンです。その状況で、イベント会場で荷物の取り違えがあったり、オペレーション間違いがあるようでは困ります。それを考えると、やっぱり大手が手堅いと思いました。
でも、しばらくして同人仲間に「印刷会社はどこ使ってるの?」と聞いたところ「きょうゆう出版に頼んでいる」という返答でした。「入稿キリギリでも、融通きくよ~。仕上がりもいいし」とのことでした。たしかにその人の同人誌を見ると、使っている紙の見た目や手触りもいい。
値段も何もせずとも安かったです。「何もせずとも」というのはそれまでの大手印刷会社の場合、早期入稿早割とか、「こっちがいろいろ頑張らないといけない」パターンだったんですね。私は筆が遅い方ではありませんが、でも入稿には余裕があった方がいい。気分転換、軽くお試し、という気分できょうゆう出版を使ってみることにしました。

そして、できあがった本を見ると、紙質や仕上がりが良かった。というわけで、それ以来、きょうゆう出版に依頼し続けています。
今回は、表紙に「箔押し」することにしました。「冠さんの時計工房」の題字の部分に、金箔を張り付ける仕上げです。でも、箔押しって一歩間違えるとすごく「ダサく」なっちゃうんですが、きょうゆう出版ならちゃんと仕事してくれると信じて依頼しました。
結果は期待通りです。良い本ができました。

きょうゆう出版に印刷を依頼しようとしている人に「先輩ユーザー」としてのアドバイスなどあればお聞かせください。
私のように地方から依頼する場合は、信頼感が重要です。ただでさえ不慣れな東京に出てコミケ出品するというのに、印刷のオペレーションで不安を抱えたくないですし。その意味では、電話やメール、オペレーションに信頼感がある会社がいいと思います。
そういう意味では、きょうゆう出版は割としっかりしていると思いますよ。おすすめできます。
