
繻 鳳花さんについて
繻 鳳花さん(ペンネーム)は、「コストマリー事務局」という屋号で、「中世ヨーロッパ時代を再現するファンタジー体験プログラム」、「植物、料理など中世当時の生活情報を調べ、実践研究する」ことを仕事にしています(趣味・副業ではなく、専業の仕事です)。小学生時代から大のRPG好き、「ファミコンRPGはだいたいプレーしています」とのこと。アミューズメント施設勤務を経て2009年に独立、ついに趣味を仕事にしてしまいました。
(※ この事例に記述した数字・事実はすべて、事例取材当時に発表されていた事実に基づきます。数字の一部は概数、およその数で記述しています)
歴史評論系の同人誌の印刷を依頼
繻 (しゅ)さんは、きょうゆう出版にどんな印刷を頼んだのでしょうか。
きょうゆう印刷には6年前から、同人誌の印刷をかれこれ10冊以上、頼んでいます。最近は「Compare!」「中世西欧植物譚 序ノ巻」の2冊をお願いしました。
項目 | 内容 | 備考 |
本の形式 | A5版。全36ページ。くるみ製本 | 200部を印刷。定価 800円 |
使った紙 | 表紙:アートポスト200kg+マットPP 本文:上質紙110kg |
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印刷データ | PHOTOSHOP | - |
「Compare! -中世ヨーロッパと現代レシピの見比べ記録-」について
ムニエル、タルト、プリンなど現代でもおなじみの料理、お菓子は、1000年前の中世では、実際どう作られていたのか。そのレシピを掲載した本です。36ページの本ですが、英語・フランス語など各種文献を可能な限り調べています。掲載した料理はすべて試作をして、レシピ内容を検証しました。

中世西欧植物譚 序ノ巻
項目 | 内容 | 備考 |
本の形式 | B5版。全36ページ。くるみ製本 | 200部を印刷。定価 700円 |
使った紙 | 表紙:アートポスト200kg+クリアPP 本文:上質紙110kg |
扉にカラーページあり (コート紙110kg) |
印刷データ | PHOTOSHOP | - |
「中世西欧植物譚 序ノ巻」について
バラ、ザクロ、アザミなどファンタジーの世界でおなじみの植物が、中世時代の文献や美術でどのように取り上げられてきたのかを解説した本です。現在「二ノ巻」まで発行しています。

ある日、素敵な仕上がりの同人誌を発見。印刷会社は…
きょうゆう出版に印刷を頼むことに決めた経緯を教えてください。
子供のころからファンタジーRPGが大好きで、主要なゲームはあらかたやりこみましたが、そのうち気になってきたのが「ゲームの中に出てくる植物や食べ物は昔、本当にあったんだろうか?」ということ。そんな興味が高まって自分で色々調べて、ついに初の同人誌を作ったのが10年前。でも最初は印刷製本が高くてメンドくさそうだったので、原稿のコピーをホチキスでガチャ止めして同人誌即売会に持っていきました。これが予想外に売れまして、「よし、だったらもっとキレイな本にしてみよう」と思い、次の本から印刷製本しようと決意しました。
最初は、DTPデザイナーの知人が紹介してくれた印刷会社を使いましたが、ある日素敵な仕上がりの同人誌をたまたま遊びに行った同人誌即売会で発見。手に取ったときの厚みや色の発色がすごく良かったし、本文図版の黒も「真っ黒」で良かった(たまにかなりグレーに近い黒もあったので)。奥付を見ると「印刷:きょうゆう出版」と書いてあったので、さっそくメールしました。
すぐ返事が返ってきましたがとても親身な回答でした。メニューも複雑すぎない、選びやすい。その他の印刷会社もネットで調べましたが、総合的に検討した結果はきょうゆう出版に決めました。
ずっときょうゆう出版に依頼している理由
低価格の会社をやめた理由は?
安さは魅力でしたが、仕上がりが不安でした。同人誌は「見た目」が大事な要素のひとつだと個人的に考えています。以前、友人が作ったマンガ同人誌で「内容はとてもいいのに紙が薄すぎて読みにくい」というのがありました。同じ内容の本でも、紙の材質やコーティング次第で印象は大きく変わります。
中世ヨーロッパは一見、マイナーなジャンルに見えますが実は意外と資料を探している方が多いです。比較的手軽に読めるんだけど、それなりにキッチリとした内容を出したいですし、何より自分自身も納得いくものにしたかったので(笑)。
値段ももちろん大事ですが、仕上がりを重視することに決め、きょうゆう出版に頼みました。初めて依頼させて頂いた時は、印刷知識とかほぼ皆無だったのでぜんぶお任せでしたが、できあがった本は思い描いたとおりの美麗さ! やっぱりここに頼んで良かった!と思いました。
以来、主要本の大半はきょうゆう出版にお願いしています。

プロならではの直し
きょうゆう出版への評価をお聞かせください。
「中世西欧植物譚」の印刷を頼んだとき、入稿後にきょうゆう出版の担当の方からご連絡を頂いて「3ページめのここのキャプション、このままの位置で印刷すると、本の綴じ目に食い込んで読めなくなります。大丈夫ですか?」と聞かれました。自分が作ったデジタルデータと仮印刷の段階ではOKだったんなんですが、印刷して綴じると最終的に写真の一部分が見えなくなるということで「1日待ってください。すぐ直して送り直します」と返事しました。
あと、表紙に料理のカラー写真を使ったときは「少しでも美味しく見えるように」と、技術スタッフの皆さんがいろいろ発色の工夫をしてくださったそうです(これ、実はあとから知りました)。そういう「プロならではの直し」は大歓迎ですし、とてもありがたいですね。

先輩ユーザーからのアドバイス
いまきょうゆう出版を検討している人に「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などあればお知らせください。
きょうゆう出版は、ツボをつくナイスなキャンペーンが多いです。「早期入稿したら扉絵カラー印刷代金を一部サービス」は毎回利用させてもらっています。料理系の本はどうしてもカラー写真が必要になりますので、毎回それを励みに早めに入稿しています。
同人誌はやっぱり見た目が大事です。安さももちろん大事ですが、それと同じぐらい仕上がりに気づかうのがいいと思います。きょうゆうさん、これからもよろしくお願いします!