
いつも弊社ウェブサイトをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は弊社にご発注を頂きましたサークル『heinel』様の御本を紹介いたします。
本作をこの仕様にした経緯について、作者のマリ様にお話しを伺いました。
タイトル『 Envelope 』

項目 | 内容 |
表紙 | 印刷:表1・4 印刷なし、表2・3 フルカラー4色 用紙:アートポスト 200kg 加工:マットPP 加工:箔押し(ホログラム箔 HK038シルバー) |
本文 | 印刷:両面スミ刷り 用紙:モンテシオン 69kg |
遊び紙 | 印刷:なし 用紙:アートドリープ(ハッパ) 96kg |
対応セット | Color&Blackセット |
この装丁にした経緯、こだわりをお聞かせください
仕様を考えるとき、漫画の内容が「何も無くなった」ところから始まるので文字通りの「なにもない」表紙にしようと思いました。
表1・4に印刷をしないことは決まっていて、表1~4~ソデに渡って横長く面積を取った箔押しデザインになっています。
スーツケースのバーコードやエアメールのイメージです。
表紙2・3印刷のうち表2は一番はじめに目に入るので原色べた塗りのちょっと暗い絵にして、
本文を読み終わった後に開く表3は幸せな絵を配置しています。
ひと目でわからないようにしたいのとめくる手間を作りたかったので、ソデ幅を広くしたフランス表紙仕様にしました。
(スタッフコメント)
パッと見たときの外観は印刷なしの白一色でシンプルながらも、箔押しはかなりの存在感があります。
ここまで大きな面積の箔押しはなかなかございません。
折り部分にかからないよう位置調節を頂ければ、フランス表紙の折り込む部分に箔押しも可能です。
また、表紙をめくった時のイラスト(表2)の重厚な雰囲気から、本文はどんな内容なんだろうかと想像力を掻き立てられ、読み終わった後に裏表紙(表3)で改めて内容を噛みしめることが出来る素敵な装丁ですね。
本当の意味で本まるごとで本作の内容を味わえる、そんなご発注を頂きました。
仕上がった時の感想をお聞かせください
表紙に印刷のない本は中身が判りにくく、書く側・買う側共に賭けのようなものになってしまうと思います。
ですが結果的にインパクトが出てとてもご好評いただけました。
当初は透明箔で見積りをお願いしてコスト面でシルバーのホロ箔に変更しましたが、仕上がってみると無機質な雰囲気がプラスされて正解でした。
余談ですが、私のデータ作成ミスでデザインが微妙にズレていたのですが「このままイベント・書店納品しても構わないか」と連絡・確認の手配をして下さって、なんて手厚い印刷会社さんなんだろうと感動しました。私は言われるまで気づかなかったので、きょうゆうさんは発注者よりしっかり確認されているのだと思います。
(スタッフコメント)
本作は表1の絵柄をあえてなくすことで、フランス表紙を開く直前の「わくわく感」が
より一層増しているとっても印象的な作品です。
マリ様の箔押しデザインはいつも凄くおしゃれで他の御本も社内で話題になることもしばしば…!
また、弊社についてまでコメント頂き恐縮でございます。
きょうゆう出版では出来る限りのチェック、ご報告体制をとっております。
作者の方がご納得いただけるようサポートして参りますので、難しい装丁のご相談も二人三脚でご対応いたします。
マリ様、この度はお話しを聞かせていただきありがとうございました。
またのご利用をお待ちしております!