いつもご利用頂き誠にありがとうございます。きょうゆう出版スタッフのあつみです。
今回は弊社が使用しているオンデマンド印刷機にて「厚紙印刷」を行った結果について書かせていただきます。
弊社が使用しているオンデマンド印刷機は普段表紙として使用している紙よりも少し厚めの紙でも印刷が可能です。
そこで、普段は取り扱いのない紙でいくつか試し刷りをしてみました。
試し刷りに使った紙は以下の種類となります。
①パルルックホワイトアラレ 270kg
②パルパー 270kg
③ファーストヴィンテージ ベージュ 270kg
④エスプリグレイス 270kg
⑤GAクラフトボード-FS ムーンストーン L判27kg
※弊社使用のオンデマンド機の適正印刷可能な紙の厚さ:四六判 270kg
今回は試し刷りということで、スタンダードな白い紙はあえて外しています。
使用したデータは以下のようなものとなります。
では、結果を見てみましょう。
なお、白押さえはしていないため、紙の地の色の影響が出ています。
(弊社ではオンデマンドでの白押さえは取り扱っておりません)
※写真が微妙な出来ですが申し訳ございません。担当の技術の限界です。あわせてスペースの都合上結果の画像が半分ほどになっています
①パルルックホワイトアラレ 270kg
地の紙の色が出つつも綺麗に印刷することができました。
色を置いていなかった箇所は紙の地の色がそのまま出ており、もともとの紙の色が肌色っぽいので
人物の絵などは肌の色をあえて乗せない、という選択肢もありそうです。
②パルパー 270kg
印刷的にはかなり大失敗といってもよさそうです。
パルパーはかなりでこぼこしている紙で、上手くインクが乗らなかった箇所が見事にはげています。
このはげを利用したデザインもありといえばありですが印刷失敗に見えるのは痛いところです。
③ファーストヴィンテージ ベージュ 270kg
パルパーほどではないものの繊維っぽさを残している紙であるため、多少インクが上手く乗らなかった箇所が
ありますが綺麗に印刷できました。
④エスプリグレイス 270kg
一番綺麗に印刷できました。
しかし実はこの紙は特殊紙の中でも特にインクがはげやすくなっています。
(↓画像は特にハゲがひどいもの)
紙の表面自体がツルツルしているため、擦れるとはげてしまいます。(特に断裁面)
フチまで色を乗せない、もしくはPPを貼る(紙の特徴であるグレーっぽいパール調がやや薄れてしまいますがはがれ防止にはベスト)等工夫する必要があります。
⑤GAクラフトボード-FS ムーンストーン L判27kg
地の色自体が暗めのため、全体的に彩度が低くなっています。
今回はフルカラーで印刷しましたが、スミ一色で刷ってレトロな雰囲気を出すのもよさそうです。
いかがでしたでしょうか。
全体的に印刷自体は可能でしたが、仕上がり面で考えると用紙の種類を考慮する必要がありそうです。
なめらかな白い紙ならば特に問題なく印刷できると言っても良いと思われます。
表紙として使うには厚みがあるため、ディスプレイ用のポップやフライヤー、あるいはポストカードや名刺として使ってみるのもありかもしれません。
通常この厚さの紙は使用しないため、全て取り寄せとなってしまいますがご希望がございましたらお問い合わせよりご連絡ください。
ただし、紙というものは厚くなればなるほど値段がつり上がっていくため、お財布に余裕がないと厳しいかもしれません。
以上、オンデマンド機で厚紙印刷を試してみた結果について書かせていただきました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。